
春立ちぬ、立春の立つにははじめて姿をあらわすという意味があるそうです。
月の初めを「ツイタチ」と呼ぶのも本来は旧暦の月の初めのことで新月が姿をあらわす日というところからこう呼ばれてきたのです。
その立春を待ちかねたかのように梅がほころび始めました。
きびしく長い寒さに耐えてきたつぼみが春の雨にうながされるように白くなり、ふくらんでくるとやがて一輪又一輪と咲き始めます。
きのうまでの冬景色が一日一日凛とした白梅、紅梅によって埋めつくされてきます。
梅は四季の花の中でほかの花にさきがげ咲くところから「花の兄」「春告草」と呼ばれてきました。
1300年以上も前に薬用として中国から伝えられたのが、その品のある美しさから観賞用として宮廷で愛されるようになった梅。
万葉の時代 花といえば桜ではなく梅とされ、日本人の心をとらえてきた梅は、白一色、一重の梅でした。
だから梅といえば白梅とされてきたことから、紅梅という季語が存在するのです。
万葉の時代は白梅でしたが、やがて平安時代になると紅梅が人々の心をとさえるようになり、やがて紅梅を中心とした園芸品種が次々に生まれてきたのです。
立春を迎え、厳しい寒さの中にも少しずつ春の気配を感じられるようになります。
この「春の気配」をもっとも敏感に察知するのが皮膚、粘膜です。
「春の気配」を感じると、寒さから身を守るために、熱が逃げないよう緊張して張り詰めていた皮膚や粘膜がゆるみはじめます。
毛細血管が開き、血行が活発になってきます。カラダに熱のかたよりがなければ、自然と手や足の皮膚温も上昇してくるのですが、春が近づいても手足が冷えたままですと、 気温が上昇した分、さらに熱が顔や頭にあつまり「ほてり」「のぼせ」が強くなります。その結果、目と鼻の粘膜から熱を逃がそうと毛細血管がさらに開きますが、この時、花粉やほこりなどで粘膜が刺激を受けると、涙が流れたり、鼻水やくしゃみが止まらなくなったりしてつらい思いをするのです。
「花粉症」「鼻炎」も、その原因は「ほてり」「のぼせ」なのですが、東洋医学において粘膜の状態を整えるのは、胃腸の働き、つまり消化器の働きと考えられています。
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- 胃腸の働き(消化器の働き)を高めて、粘膜の状態を整えます。足を温め、顔の「ほてり」、頭の「のぼせ」、手足の冷えを緩和します。
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[ツボのとり方]
足の指を折り曲げ、第2趾と第3趾の骨の付け根にある関節の出っぱりから足首よりのくぼみが陥谷です。 動画をみる -
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- 胃腸の働き(消化器の働き)を高めて、粘膜の状態を整えます。手を温め、首コリをほぐして、顔の「ほてり」、頭の「のぼせ」、手足の冷えを緩和します。
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[ツボのとり方]
親指と人さし指の骨がまじわったところから、やや人さし指よりのへこみが合谷です。 動画をみる -
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万能のツボといわれている合谷のツボは、おだやかな温熱が特長のソフトきゅうがおすすめです。また熱さを感じやすい方、皮膚の弱い方、敏感肌の方のご使用にもおすすめ。
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カラダの熱を作る働きを高めます。
部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。
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[ツボのとり方]
まずヒジの高さを確認します。
ヒジと同じ高さで背骨の両脇を親指で押して気持ちよく感じるところが腎兪です。
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くび、肩、ヒジ、手くび、背骨、股関節、ひざ、足くびなど全身の関節をゆるめます。固くなっていた関節がゆるむとともに、かたよっていた熱を全身にめぐらせます。
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[ツボのとり方]
両手親指を腰骨のきわにあて、そのまま背骨にむかってスライドしていきます。両手親指と背骨があたったところで、背骨と背骨のあいだのへこみが腰陽関です。
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カラダの熱を作る働きを高めます。
部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。
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[ツボのとり方]
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓です。
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羊肉
薬膳では、冬になると冷え解消のために羊肉の料理を食べます。カラダのエネルギーを宿す臓器「腎」をチャージし、血行を良くする働きがあります。
脂肪燃焼を促すL-カルニチンや貧血を防ぐ鉄分も豊富。またタンパク質が豊富で、ダイエットにも効果的と冷え改善以外にも、うれしい効果がたくさんあります。最近は飼料の工夫で匂いを抑えた羊肉が主流。スパイスで調味しておいしく食べましょう。
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乳製品
牛乳はカラダに水をひき留めるため、人によっては冷え、むくみの原因になります。
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白砂糖
むくみやすくなるため、カラダが冷えている人は砂糖のとりすぎに気をつけて。
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酸化コレステロールが多く含まれる食材
血を汚し、血行を悪くします。インスタントラーメンの麺、加工肉食品、長期保存の焼き菓子など。
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冷たい物
冷たい物(氷入りの飲み物、食べ物、ビールなど)のとりすぎは、消化器官を冷やし冷えを悪化させます。
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ごぼう・大根
ごぼうは食べすぎるとカラダを冷やします。ごぼう茶も控えめに。
大根おろしは、食べすぎると冷えがすすみます。加熱したり、切り干し大根はOKです。
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生姜入りハンドクリーム
生姜は、漢方薬の70%にも用いられてるほど、その薬効の範囲はひろくなかでも血のめぐりをよくする働きは生姜なくして漢方は成立しないといわれるほど。
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