
2月に入るとすぐ立春を迎え、暦の上では寒の明けとなりますが、現実は大寒につづいて冬はまだまだ、本格的な寒さがつづきます。しかし地球の営みという観点から見ると昼の一番短かった冬至の頃に比べると一日一日、日暮れも遅くなってきて、昼が長くなり、寒さの中にも春の兆しが折にふれ感じられます。
そして、梅のつぼみがほころびはじめ、春を知らせる花といわれるマンサクも黄色い花をつけます。
春に他の花よりいち早く咲くところから「まず咲く花」ということでまず咲くがマンサクになったとか。
また黄金色の花がいっぱい咲くところから「豊年万作」ということでマンサクと呼ばれているとも。
マンサクにつづいて、ミツマタ、トサミズキなど春を知らせる花も次々と花をつけます。
冬と春がめまぐるしく行き来するこの時期の気候をシンボリックに見せてくれるふしぎな光景で知られるのが、湖国守山の第1なぎさ公園の寒咲き菜の花。
琵琶湖をへだてた対岸の湖西アルプスはまだ雪の峰ですが、こちら側はいちめんの菜の花が満開という、ドラマチックな光景が人気なのです。
自然の春を迎える準備は日ざしが伸びるのにあわせるように進んでいきます。
立春を迎え、厳しい寒さの中にも少しずつ春の気配を感じられるようになります。
この「春の気配」をもっとも敏感に察知するのが皮膚、粘膜です。
「春の気配」を感じると、寒さから身を守るために、熱が逃げないよう緊張して張り詰めていた皮膚や粘膜がゆるみはじめます。
毛細血管が開き、血行が活発になってきます。カラダに熱のかたよりがなければ、自然と手や足の皮膚温も上昇してくるのですが、春が近づいても手足が冷えたままですと、 気温が上昇した分、さらに熱が顔や頭にあつまり「ほてり」「のぼせ」が強くなります。その結果、目と鼻の粘膜から熱を逃がそうと毛細血管がさらに開きますが、この時、花粉やほこりなどで粘膜が刺激を受けると、涙が流れたり、鼻水やくしゃみが止まらなくなったりしてつらい思いをするのです。
「花粉症」「鼻炎」も、その原因は「ほてり」「のぼせ」なのですが、東洋医学において粘膜の状態を整えるのは、胃腸の働き、つまり消化器の働きと考えられています。
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- 胃腸の働き(消化器の働き)を高めて、粘膜の状態を整えます。足を温め、顔の「ほてり」、頭の「のぼせ」、手足の冷えを緩和します。
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[ツボのとり方]
足の指を折り曲げ、第2趾と第3趾の骨の付け根にある関節の出っぱりから足首よりのくぼみが陥谷です。 動画をみる -
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せんねん灸の人気商品。標準的な温熱レベルです。「せんねん灸オフソフトきゅう竹生島」「せんねん灸レインボー」の商品をお使いいただいている方で、部分的に温熱がもの足りなく感じるという場合にもおすすめです。
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- 胃腸の働き(消化器の働き)を高めて、粘膜の状態を整えます。手を温め、首コリをほぐして、顔の「ほてり」、頭の「のぼせ」、手足の冷えを緩和します。
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[ツボのとり方]
親指と人さし指の骨がまじわったところから、やや人さし指よりのへこみが合谷です。 動画をみる -
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カラダの熱を作る働きを高めます。
部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。
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[ツボのとり方]
まずヒジの高さを確認します。
ヒジと同じ高さで背骨の両脇を親指で押して気持ちよく感じるところが腎兪です。
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くび、肩、ヒジ、手くび、背骨、股関節、ひざ、足くびなど全身の関節をゆるめます。固くなっていた関節がゆるむとともに、かたよっていた熱を全身にめぐらせます。
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[ツボのとり方]
両手親指を腰骨のきわにあて、そのまま背骨にむかってスライドしていきます。両手親指と背骨があたったところで、背骨と背骨のあいだのへこみが腰陽関です。
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カラダの熱を作る働きを高めます。
部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。
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[ツボのとり方]
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓です。
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羊肉
薬膳では、冬になると冷え解消のために羊肉の料理を食べます。カラダのエネルギーを宿す臓器「腎」をチャージし、血行を良くする働きがあります。
脂肪燃焼を促すL-カルニチンや貧血を防ぐ鉄分も豊富。またタンパク質が豊富で、ダイエットにも効果的と冷え改善以外にも、うれしい効果がたくさんあります。最近は飼料の工夫で匂いを抑えた羊肉が主流。スパイスで調味しておいしく食べましょう。
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乳製品
牛乳はカラダに水をひき留めるため、人によっては冷え、むくみの原因になります。
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白砂糖
むくみやすくなるため、カラダが冷えている人は砂糖のとりすぎに気をつけて。
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酸化コレステロールが多く含まれる食材
血を汚し、血行を悪くします。インスタントラーメンの麺、加工肉食品、長期保存の焼き菓子など。
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冷たい物
冷たい物(氷入りの飲み物、食べ物、ビールなど)のとりすぎは、消化器官を冷やし冷えを悪化させます。
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ごぼう・大根
ごぼうは食べすぎるとカラダを冷やします。ごぼう茶も控えめに。
大根おろしは、食べすぎると冷えがすすみます。加熱したり、切り干し大根はOKです。
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生姜入りハンドクリーム
生姜は、漢方薬の70%にも用いられてるほど、その薬効の範囲はひろくなかでも血のめぐりをよくする働きは生姜なくして漢方は成立しないといわれるほど。
生姜入りハンドクリームもそのひとつ。
めぐりをよくし、保湿効果も高くお肌をしっとりしてくれます。