
5月という季節をあらわすコトバに「薫風」「風香る」がありますが本来 風は無色 無味 無臭のはずなのに、私たちは薫風 風香るなどのコトバにあまり違和感を感じません。
というのも5月の風がなぜかさわやかでここちいいのは新緑からフィトンチッドと呼ばれる芳香性の微粒子が放出されているからで、緑の豊かな森に入ると思はず深呼吸したくなるのも、フィトンチッドが風にのってはこばれてくるからなのです。
フィトン(植物が)チッド(殺す)という意味がそのままコトバになっているフィトンチッドは、植物が微生物や昆虫から身を守るために普通は根や幹に貯えられており、葉などから発散されます。このフィトンチッドには抗菌作用や消臭効果、空気を浄化する働きがあり、柏餅や桜餅に葉を使うのも、おすし屋さんのカウンターが白木なのもフィトンチッドの働きが古くからのくらしの知恵として生きているのです。
5月から6月にかけてフィトンチッドが最も多くなるこれからの季節、森の空気を胸いっぱい吸い込んでカラダも心も健康にしてくれる森林浴ですが、近年、自律神経の働きをととのえ、気持ちを安定させ免疫力を高めるなどの働きが注目され、森林浴はヨーロッパなどでは医療の現場での実用化も進んでいます。
今年は新型コロナウイルスの蔓延によって、世界中の人たちが余儀なく自宅で過ごしています。
4月以降外出控えによる運動不足が原因で、筋肉からつくられる熱量が少なくなり、カラダ全体が冷える傾向に。
心臓のポンプ作用で全身に送り出された動脈血は、手先、足先で静脈血となり心臓へ向かって戻っていきます。静脈血はカラダを動かすことによって生まれる筋肉のポンプの働きで心臓に戻るため、運動不足は意外にも心臓への負担を増やすのです。
とくに、ふくらはぎの筋肉は静脈血を心臓まで押し上げるポンプの主役となるため、ふくらはぎは第2の心臓と言われるのです。ふくらはぎが活発に動けば静脈血の流れも良くなり、カラダのむくみが軽減して冷えもやわらぎます。
自宅での生活は座っている時間も長くなりますので、かかと上げをするなどしてふくらはぎの筋肉を意識的に動かしましょう。
■5月の冷え対策
自宅にいる時間が長いので・・・股関節も硬くなります。股関節を中心に、大腿四頭筋、大臀筋、腸腰筋など大きい筋肉を意識的に動かしましょう。一日の熱量の6割は、筋肉の運動でつくられます。だから冷え改善に運動は欠かせないのです。効果的な運動はスクワットです。正しいスクワットで熱を効率良くつくりましょう。
新型コロナウイルス感染予防で外出の我慢がつづくと、精神的な緊張からイライラしやすく、一緒にいる大切な人にやり場のない気持ちをぶつけてしまうこともあるかもしれません。現代の冷え症の原因として第一にあげられる「心の冷え」の改善には、とにかく笑いましょう。
面白くなくても「表情筋の運動」だと思って「笑いの表情をつくる」と、全身の筋肉の緊張、こわばりがゆるみます。トップアスリートが試合前に意識的に「笑いの表情」をつくって、緊張をほぐしている場面、テレビで見たことがあるかもしれません。
表情筋をたくさん動かすこともカラダが温かくなってくるのです。
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外出自粛でスマホやパソコンを使う時間が増え、頭や目が疲れていませんか
「我慢」がつづき、ココロの疲労が蓄積し、のびのびしない、息がつまることにもなります。
頭や目に集中している熱をさまし、下半身とくに足の血液の循環を促し「冷えのぼせ」の改善に
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[ツボのとり方]
足でグーをします。足の甲で足の親指と人差し指の付け根、両指の骨のあいだにできるへこみを押して痛みを感じるところが行間です -
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せんねん灸オフ ソフトきゅう 竹生島
足の甲は比較的温かさを感じやすいため、おだやかな温熱が特長のソフトきゅうがおすすめです。温熱を感じない時は、一日3つまで温熱を感じるまで毎日続けましょう。
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運動不足がつづくと血のめぐりがとどこおり、心肺機能への負担が増えてきます。
精神的緊張がつづくと首から肩にかけての筋肉が縮み、息がつまり呼吸も浅くなってきます。そして、横隔膜の動きも小さくなるために、胃の運動不足もおこり「冷えのぼせ」の症状も強くなります。胸から胃にかけての不調の改善におすすめ。 -
[ツボのとり方]
手首の曲がりジワに小指をおき、指幅3本そろえて人さし指があたっているところ、腕の幅の真ん中が内関です。 動画をみる -
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皮膚のうすい内関のツボは良質のもぐさでやさしい温熱のせんねん灸 香りセレクト4がおすすめ。緊張している時は、呼吸も浅くくだもの、はな、緑茶、香木の天然成分の香りで深呼吸 ココロもカラダもリラックスしていただけます。
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カラダの熱を作る働きを高めます。
部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。
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[ツボのとり方]
まずヒジの高さを確認します。
ヒジと同じ高さで背骨の両脇を親指で押して気持ちよく感じるところが腎兪です。
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くび、肩、ヒジ、手くび、背骨、股関節、ひざ、足くびなど全身の関節をゆるめます。固くなっていた関節がゆるむとともに、かたよっていた熱を全身にめぐらせます。
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[ツボのとり方]
両手親指を腰骨のきわにあて、そのまま背骨にむかってスライドしていきます。両手親指と背骨があたったところで、背骨と背骨のあいだのへこみが腰陽関です。
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カラダの熱を作る働きを高めます。
部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。
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[ツボのとり方]
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓です。
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しょうが
最も古くから使われてきた薬用食材。しょうがはカラダを温めるなどさまざまな働きがあります。
薬膳では生の生姜と蒸して乾燥させた乾姜の2種類があります。
生の生姜は、体表の邪気を発散させ風邪を治す、胃腸の働きを高め消化を促進するなどの働きに優れており、乾姜は、カラダの内側を温めて頑固な冷えを解消する働きがあります。
現代栄養学では、乾姜の成分「ショウガオール」には、血管を拡張させ血行を促進し、全身を温める働きがあります。又冷えからくる肩コリや痛みにも効果が期待できます。
まだまだ寒い日もあるこの時期、しょうがをいろいろな料理に役立てて、冷えを解消しましょう。
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乳製品
牛乳はカラダに水をひき留めるため、人によっては冷え、むくみの原因になります。
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白砂糖
むくみやすくなるため、カラダが冷えている人は砂糖のとりすぎに気をつけて。
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酸化コレステロールが多く含まれる食材
血を汚し、血行を悪くします。インスタントラーメンの麺、加工肉食品、長期保存の焼き菓子など。
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冷たい物
冷たい物(氷入りの飲み物、食べ物、ビールなど)のとりすぎは、消化器官を冷やし冷えを悪化させます。
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ごぼう・大根
ごぼうは食べすぎるとカラダを冷やします。ごぼう茶も控えめに。
大根おろしは、食べすぎると冷えがすすみます。加熱したり、切り干し大根はOKです。
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腹巻パンツ
すごしやすい季節を迎え、薄着の季節になりました。
でも、まだまだ肌寒い日もあります。
カラダの中でかくれていても意外に冷えているのがお腹まわり
しめつけずに保温できる「腹巻パンツ」がお役立ちです。
素材はいろいろありますが、うすくてトップスにひびかない、あたたかくて機能的なものもあります。
薄着の季節の今だからこそ、お役に立つアイテム
ほんのり快適にあたためましょう。