7月という月

夏は来ぬ

文月 棚機月 女郎花月 含み月

風輪 日傘 立葵

7月という月は2つの表情を持つ月です。
前半は連日雨また雨の梅雨。そして後半は梅雨が明けたあと「梅雨明け10日」と呼ばれる青空がつづきます。

日本列島の上に居つづけた梅雨前線が、勢いが強くなった太平洋高気圧によって北に押上げられ、日本列島はその太平洋高気圧にすっぽりおおわれることで月の前半とは、うって変わって連日の晴天がつづき、夏山登山のベストシーズンともいわれています。

そして梅雨明けを待ちかねたように暦の上では土用を迎え、太平洋高気圧から吹き出す南風が運んでくる熱風で真夏日が続くことに

この土用の強い日ざしを利用するくらしの智恵のひとつが「三日三晩の土用干し」
三日三晩の土用干しは梅雨時に熟した梅を塩と赤紫蘇で漬けたものを引き上げ、浅く大きなザルに梅がくっつかないように一個づつひろげて並べ、天日に干し、夜は再び梅酢の中にもどしを3日、その間雨にあわないように気をつけてをくり返します。
こうすることで、雑菌の繁殖を防ぎ又一日くらいは夜露にあてると梅干しはやわらかく甘味を増すといいます。
こうして土用干しの終わった梅を再び梅酢にもどすと、梅雨時、梅の実の熟する時を待って始まった梅仕事はあとは熟成を待つのみとなるのです。

7月の冷え

夏は、四季の中で最も「暑い」季節です。
「暑い」気候を回避するために、 次のような生活習慣が多く見られます。

1)冷房を使う→カラダを冷やす→汗をかかない→ むくみ→冷えむくみ
2)冷たいものを食べる、飲む→胃腸が冷え胃腸の働きが低下→栄養吸収ができなくなる→栄養不足→体力低下→夏バテ→秋バテ

■病気の原因について
東洋医学では、病気の原因を「邪:じゃ」と言います。
風邪と書いて「かぜ」と言いますが、東洋医学では「ふうじゃ」と言います。
「風によってもたらされる体に良くないもの」という意味、解釈です。

四季の移り変わりによって、いくつかの「邪」があります。
風邪(ふうじゃ)、湿邪(しつじゃ)、暑邪(しょじゃ)、燥邪(そうじゃ)、寒邪(かんじゃ)
夏は暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)が主となります。

また、カラダの外からの影響による「外邪」と、カラダの内からの影響による「内邪」があります。
外邪:外的環境によるストレス、季節の変化にともなう気候、気象 
7月(高温=暑邪、多湿=湿邪) 
内邪:カラダの中のストレス、生活の不摂生、精神的なストレス 
7月(熱中症予防→多飲→湿邪、冷たい飲み物食べ物、生もの→湿邪、寒邪)

●暑邪:夏の暑さを乗り切るために、カラダは心臓の働きを活発にして(暑いと心拍数が上がるのはこのため)汗をかき、熱を放散して体におびた熱を冷まします。
「体力消耗による」
・やけにのどが乾く・全身倦怠感・食欲低下・胸が苦しくなる
・精神不安(心が落ち着かなくなる)・筋肉のけいれん、引きつり(足がつる)
・睡眠障害(寝つきが悪くなる、途中で目がさめる、早く目がさめる)
などの症状をひきおこすことに

●湿邪:梅雨になると湿度が高くなり、湿気が増えます。湿気は細菌、真菌(カビ)が増殖しやすい環境を作ります。
カラダに関しては毎日の入浴。生活環境に関しては、病原菌の温床となる食べ物の保存に気をつけましょう。
「胃腸機能の低下による」
・カラダ全体が重だるくなる・関節(首、肩、肘、ひざなど)が重痛くなる
・憂うつになる(考えごとばかりしてしまう)
などの症状をひきおこすことに

●寒邪:夏は元々熱を発しやすいように毛穴が開いた状態なので、冷房による冷気によってカラダの中に冷えが入り込みやすいのです。
かつて、夏に寒邪はありませんでしたが、冷房を使うようになり、寒邪が加わりました。寒が皮膚にとどまり、毛細血管を収縮させて血行を悪くします。
いわゆる「現代病」の原因です。
「冷房による」
・カラダ中の痛み・手足の冷え・知覚麻痺・関節の痛み・足がつる 
などの症状もひきおこすことに

■夏はカラダの外側+内側 ダブルの冷えによって、1年の中で最も冷えが進行する季節です。とくに冷えるのが「お腹」です。
夏ほしくなるといえば冷奴、そうめん(ひやむぎ)、サラダ、ビール、アイスクリーム、かき氷などお腹を冷やすものばかりです。
整腸作用、栄養補給を期待して一年中、サラダ(生野菜)、ヨーグルト、野菜ジュースなどを召し上がっている方は要注意。カラダに良かれと思って実行していることが冷えの原因になっていることが少なくありません。

「湿邪」と冷房と冷飲食による「寒邪」によって胃腸の働きが低下します。
胃腸の働きが低下すると胃腸の蠕動運動が低下して「胃もたれ」「腸もたれ」が起きます。
夏の冷えをいかに防ぎ、改善するかが「冷え暦12か月」最大の課題です。

7月の「冷え」のツボ

  • 中脘
    栄養をしっかり吸収して体力低下を防ぐために、胃腸の働きを高める。
    お腹の冷えを解消する。
    お腹が冷えると、呼吸が浅くなり、心肺機能が低下。
    せき、たん、動悸、息切れ、不眠→全身疲労→食欲低下→負のスパイラルにつながります。

    [ツボのとり方]
    おへそに小指をあてて、親指までの指幅5本。親指があたっているところを目安にして指でやさしくなでるとへこみがあるところが中脘です。

    中脘の場所 動画をみる

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    火を使わないお灸 太陽
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    季節柄冷たいものを食べたり、飲んだりで胃腸が冷え、めぐりが悪くなります。「火を使わないお灸 太陽」は気持ちよい温熱が3時間続き、胃腸の働きを活発にします。

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  • 大都・太白
    腸の働きを高め、水分の吸収をうながす。
    (腸の働きが低下すると、つねに腸内に水=冷えがたまる→筋肉、関節の動き悪くなる→筋肉、関節の痛み)
    腸の働きが低下すると、内臓下垂→背中が丸くなる 姿勢悪くなる→首こり、肩こり、背中の痛み→食欲低下→負のスパイラルにつながります。

    [ツボのとり方]
    足の親指を曲げてできるシワの親指側が大都。かかとよりが太白です。

    大都・太白の場所 動画をみる

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    煙のでないお灸 せんねん灸の奇跡 レギュラー
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    足の大都・太白のツボは、温熱を感じにくいため「せんねん灸の奇跡 レギュラー」がおすすめ。もぐさを炭化し、温熱時間が長く続きます。火を使いますが煙がでないので、これからのすずしい室内でのお灸に最適です。

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冷え性緩和の基本のツボ

  • 熱を作る力が弱い 腎兪(じんゆ)
    カラダの熱を作る働きを高めます。
    部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。

    [ツボのとり方]
    まずヒジの高さを確認します。
    ヒジと同じ高さで背骨の両脇を親指で押して気持ちよく感じるところが腎兪です。

    腎兪の場所 動画をみる
  • 全身へ熱を行きわたらせる働きが弱い 腰陽関(こしようかん)
    くび、肩、ヒジ、手くび、背骨、股関節、ひざ、足くびなど全身の関節をゆるめます。固くなっていた関節がゆるむとともに、かたよっていた熱を全身にめぐらせます。

    [ツボのとり方]
    両手親指を腰骨のきわにあて、そのまま背骨にむかってスライドしていきます。両手親指と背骨があたったところで、背骨と背骨のあいだのへこみが腰陽関です。

    腰陽関の場所 動画をみる
  • 全身へ熱を行きわたらせる働きが弱い 太渓(たいけい)
    カラダの熱を作る働きを高めます。
    部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。

    [ツボのとり方]
    内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓です。

    太渓の場所 動画をみる
  • 3つのツボにおすすめ商品

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    火を使わずはるだけで気持ちよい温熱効果が約3時間。
    衣服の下にはり、そのまま外出もできるので大変便利なお灸です。

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監修:せんねん灸 お灸ルーム 鍼灸師

7月の「冷え」コラム

7月の冷えコラムイラスト

夏冷え

七月に入ると気温も湿度もぐんぐん上昇、クーラーの季節が始まります。
いよい夏本番のスタート。
急激な気候の変化にカラダの不調を訴える人が増えてきます。

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冷えとり薬膳

冷え症に良い食材 いわし
OKの食材
いわし 夏に旬をむかえるいわし。
薬膳では、カラダにエネルギーを与えて温める食材。また血行を良くする働きもあります。
血中コレステロール、中性脂肪を減らすEPA、脳の働きを高めるDHAなど不飽和脂肪酸が多く含まれます。
これらの不飽和脂肪酸は、血流を促進しアレルギーなどの炎症を抑える効果があるので、普段から冷えがある人、食生活がかたよりがちな人にぴったりの食材です。
食べ方は、同じく血流促進効果のあるたまねぎやトマトと一緒に調理するのがおすすめ。いわしの缶詰でも効果があります。
夏の冷え対策にお役立てください。
NGの食材
  • 乳製品

    乳製品

    牛乳はカラダに水をひき留めるため、人によっては冷え、むくみの原因になります。

  • 白砂糖

    白砂糖

    むくみやすくなるため、カラダが冷えている人は砂糖のとりすぎに気をつけて。

  • 酸化コレステロールが多く含まれる食材

    酸化コレステロールが多く含まれる食材

    血を汚し、血行を悪くします。インスタントラーメンの麺、加工肉食品、長期保存の焼き菓子など。

  • 冷たい物

    冷たい物

    冷たい物(氷入りの飲み物、食べ物、ビールなど)のとりすぎは、消化器官を冷やし冷えを悪化させます。

  • ごぼう・大根

    ごぼう・大根

    ごぼうは食べすぎるとカラダを冷やします。ごぼう茶も控えめに。
    大根おろしは、食べすぎると冷えがすすみます。加熱したり、切り干し大根はOKです。

監修:薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)

冷えとりグッズ

冷えとりグッズ めぐりスリッパ

めぐりスリッパ

スリッパのインソール部分の
ウェーブ突起が歩くたびに
足裏をシゲキし
はいてるだけで
血行がよくなります。

暑い毎日ソックスは
はきたくないけれど
足は冷たいという人に・・・。

冷え暦

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