8月という月

暑さ極まれり

葉月 盆の月 残暑 秋めく

ほおづき 浴衣 セミしぐれ

猛暑 炎暑 酷暑と表現される日本の夏
カッと照りつける夏の太陽は、樹々をぐったりさせるほど、万物がじっとその暑さに耐えている様子が夏をあらわすコトバにはにじみ出ています。

しかしこの夏の太陽は、日本の稲作には欠かせません。
初夏に植えられた一株3~4本の苗は、梅雨の間に分けつと呼ばれる稲科独特の働きで根元から次々と新しい茎が生まれます。

そして、8月の入る頃には一株は20~30本にも増えるほど稲はすばらしい植物なのです。
その稲の豊かな稔りをあらわすコトバに「一粒万粒」というコトバもあるほど古くから稲は、日本人にとっては頼りにされてきたのです。
田植えからたった百日で、一粒の種モミが一万粒になるというのは、ちょっと現実ばなれしてそうですが、稲は育てかた次第で可能なのです。

一粒の種モミをバケツに植えて育てる「バケツ稲」という運動があります。
各地の小学校の理科の実験にとり入れられたりもしていますが、一粒の種モミをどこまで増やすかを競う全国的なコンテストもあります。
一本の稲の穂には、約100粒のモミがつきますが、「バケツ稲」のコンテストでは、丹念に世話することで、分けつをうながし一本の苗から100本をこえる茎を分けつさせることでモミの数は10000粒をはるかにこえる収穫をあげることもできるのです。

照りつける強い日ざしの中、稲は花を咲かせ、日一日秋に向かって稲穂をふくらませていくのが8月なのです。

8月の冷え

現代の8月は「暑くて、寒い」季節です。
カラダは四季の移りかわリに合わせ、寒ければ寒さから身をまもり、暑ければ暑さから身をまもります。
このようにカラダがまわりの変化に順応したり、調整したりできるのは「自律神経」のはたらきによるものです。

しかし現代生活では、人工的に過ごしやすい環境をつくり出すことができるため、カラダが持つ「自律神経」のはたらきを発揮する機会が減っています。
その結果、「自律神経」のはたらきが乱れ、体調をくずすことに。この状態を「自律神経失調」と言います。
「自律神経失調」にとって、いちばん厳しい季節が「夏」です。

【部屋の外と中で「暑くて、寒い」】
「夏」の室内は冷房で涼しいです。
熱中症予防としても室内を冷房で過ごしやすくしておくことが推奨されています。
ただし、少しでも外出しようものなら、高温多湿で暑苦しく、フラフラです。
今年は、新型コロナウイルスの感染予防のため、マスクを着用することが多く、マスク熱中症にとくに気をつけなければなりません。

【カラダの外と中で「暑くて、寒い」】
冷え症の方は、冷たいものを口にしたがらないものですが、夏だけは特別という方も少なくありません。
暑苦しいとつい冷たい飲み物、食べ物、サラダやお刺身、果物などを口にしたくなります。

【カラダの上半身と下半身で「暑くて、寒い」】
夏の暑さが苦手で、夏はあまり外出しない、という方も少なくありません。
24時間エアコンが効いた部屋にいると、運動不足による下半身のむくみと、エアコンの冷気による下半身の冷えが進行します。
下半身がむくんで冷えると、心臓へ戻る血液(静脈血)のうっ滞が起きて、心臓への負荷がかかるようになります。
そうなると、心臓のポンプ機能が低下して胸に熱がこもり、タンがからんだりして上半身が暑苦しくなります。
カラダの中や下半身はどんどん冷えていくのに、カラダの外、表面や上半身は暑苦しくなります。

8月の目標は・・・
①自律神経のはたらきをととのえる。
②心臓のはたらきを高めて、胸にこもった熱を冷ます。
③むくみを解消し、カラダの中、下半身の冷えをあたためる。
④夏バテで重だるくなったカラダを軽くする。

8月の「冷え」のツボ

  • 神門(しんもん)
    夏の暑さを乗り切るために、心臓のはたらきを活発にして汗をかき、熱を放散してカラダを冷まします。とくに、胸にこもった熱をさますので、冷たい飲み物、食べ物を欲しがらなくなります。神門へお灸をすえて自律神経をととのえ、夏の疲れを秋以降に残さないようにしましょう。

    [ツボのとり方]
    手首の曲がりジワを小指側へなでてゆき、骨の出っぱりの手前で指が止まるところが神門です。

    神門(しんもん)の場所 動画をみる

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    精神的な緊張をほぐし、イライラも和らげるツボでもある神門にはお灸の効果と香りでリラックスできる「はじめてのお灸 moxa」がおすすめです。

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  • 承山(しょうざん)
    承山のツボは水分を排出する「腎臓のはたらき」を高め「むくみ」を解消します。あわせて「温めるはたらき」を高めて冷えを改善します。
    「むくみ」を解消すると、心臓への負荷が減りますので、「暑くて、寒い」が緩和します。「神門」+「承山」の手と足のツボへの灸がおすすめです。

    [ツボのとり方]
    つま先立ちをしてアキレス腱をふくらはぎの方へなで上げていくと、へこみがあります。

    承山(しょうざん)の場所 動画をみる

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冷え性緩和の基本のツボ

  • 熱を作る力が弱い 腎兪(じんゆ)
    カラダの熱を作る働きを高めます。
    部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。

    [ツボのとり方]
    まずヒジの高さを確認します。
    ヒジと同じ高さで背骨の両脇を親指で押して気持ちよく感じるところが腎兪です。

    腎兪の場所 動画をみる
  • 全身へ熱を行きわたらせる働きが弱い 腰陽関(こしようかん)
    くび、肩、ヒジ、手くび、背骨、股関節、ひざ、足くびなど全身の関節をゆるめます。固くなっていた関節がゆるむとともに、かたよっていた熱を全身にめぐらせます。

    [ツボのとり方]
    両手親指を腰骨のきわにあて、そのまま背骨にむかってスライドしていきます。両手親指と背骨があたったところで、背骨と背骨のあいだのへこみが腰陽関です。

    腰陽関の場所 動画をみる
  • 全身へ熱を行きわたらせる働きが弱い 太渓(たいけい)
    カラダの熱を作る働きを高めます。
    部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。

    [ツボのとり方]
    内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓です。

    太渓の場所 動画をみる
  • 3つのツボにおすすめ商品

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    火を使わずはるだけで気持ちよい温熱効果が約3時間。
    衣服の下にはり、そのまま外出もできるので大変便利なお灸です。

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監修:せんねん灸 お灸ルーム 鍼灸師

8月の「冷え」コラム

8月の冷えコラムイラスト

腸冷え

かつて夏になると小さな子どもは、腹かけだけの裸で過ごしていました。
暑い夏でもお腹だけは冷やさないというのは、子育ての基本だったのです。

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冷えとり薬膳

冷え症に良い食材 唐辛子
OKの食材
唐辛子 中南米が原産で、緑色の青唐辛子と赤く熟した赤唐辛子があります。
唐辛子だけに含まれる成分「カプサイシン」の「辛味」が、脳の自律機能を賦活化させることで、内臓の機能が活性化しカラダがぽかぽかする、血流が改善する発汗するなどの効果がもたらされます。
薬膳でも唐辛子には、カラダを温める効果があります。
特に胃腸を温めて消化を促進し、食欲不振や胃もたれ、お腹の張り、吐き気などを解消。
カラダの水分代謝を改善する働きもあるので、湿度によるむくみが出やすい夏の冷え予防や食欲増進の食材としても効果的です。
NGの食材
  • 乳製品

    乳製品

    牛乳はカラダに水をひき留めるため、人によっては冷え、むくみの原因になります。

  • 白砂糖

    白砂糖

    むくみやすくなるため、カラダが冷えている人は砂糖のとりすぎに気をつけて。

  • 酸化コレステロールが多く含まれる食材

    酸化コレステロールが多く含まれる食材

    血を汚し、血行を悪くします。インスタントラーメンの麺、加工肉食品、長期保存の焼き菓子など。

  • 冷たい物

    冷たい物

    冷たい物(氷入りの飲み物、食べ物、ビールなど)のとりすぎは、消化器官を冷やし冷えを悪化させます。

  • ごぼう・大根

    ごぼう・大根

    ごぼうは食べすぎるとカラダを冷やします。ごぼう茶も控えめに。
    大根おろしは、食べすぎると冷えがすすみます。加熱したり、切り干し大根はOKです。

監修:薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)

冷えとりグッズ

冷えとりグッズ レッグウォーマー

レッグウォーマー

夏でも暑苦しくないコットンやシルク素材で
足をあたためて全身を冷えから
守ってくれるレッグウォーマー
冷房のきいた電車の中やオフィスでの冷え対策に・・・。

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