私たちのカラダを守る熱は、食事、筋肉の運動、基礎代謝によってつくられます。
女性に冷えを訴える人が多いのは、男性に比べ熱をつくりだす筋肉量が少ないことも原因とされています。
東洋医学では2000年以上も前から、冷えは病気とされていましたが、日本で医学的に冷えが学術的論文として登場したのは極めて新しく1956年のこと。
いわゆる「冷え性」についてと題する論文が「産婦人科の実際」に発表されたのが日本で最初の冷えについての学問的な登場です。
「冷え性と呼ばれている疾患は、カラダの他の部分は全く冷めたさを感じないような室温に於いてカラダの特定部位のみが特に冷めたく感じる場合を意味している」と冷えが定義されています。
今では冷えの症状には、「四肢末端の冷え」「下半身の冷え」「内臓の冷え」そして「全身の冷え」などがあげられますが、「カラダで熱がつくれない」「熱がカラダをめぐらない」ことが原因です。
バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスをため込まないなどカラダを内から温めることで熱をつくり出しめぐりをよくすることが冷えの改善につながります。
カラダを温めるグッズなどもいろいろありますが、まずはカラダの内側からあたためる「冷え養生」が大切。
お灸は消化機能をたかめ、ストレスを解消し、自律神経の働きをととのえ「血」のめぐりをよくして、冷え養生をしっかりサポートします。