「冷え」コラム

リラ冷え

リラ冷え

5月の北海道は、桜やすずらん、そして札幌市の木であるライラックが咲き一気に春を迎えます。
どこの家の庭でも花をつけるほど札幌市民に親しまれているライラック。
ライラックは、明治 札幌にスミス女学校を開いたアメリカ人 サラ・スミス女史がアメリカから持ってきた花で、札幌の大通り公園には、400本ものライラックの木があり、5月の中旬いっせいにうす紫の花をつける頃に、札幌に初夏の訪れを告げる、ライラック祭が開かれます。
※2020年ライラック祭は、新型コロナウイルス感染症のため中止です。

本州で、桜の花の頃に急に冷え込み 時には雪が降ることもあるのが「花冷え」ですが、北海道ではちょうどこの5月のライラックが満開の頃に突然やってくる寒さが「リラ冷え」です。
オホーツク海高気圧の影響で冷めたい北よりの風が吹いて気温が一気に10℃もさがる時に使われる北海道ならではのコトバです。

ライラックは英語ですが、リラはフランス語。
「リラ冷え」のコトバが生まれたのは1960年代と新しく、北海道を代表する俳人 棟谷美枝子さんによって「リラ冷えや すぐに甘えて この子犬」などの句で使用されたのが始まりですが、「ライラック冷え」ではなくフランス語の「リラ冷え」がちょっとおしゃれな札幌の人たちの気持ちにフィットしたためか今では北海道の初夏に欠かせない季語になっているのです。

桜の花冷えに勝るともおとらない「リラ冷え」、香水の原料にもなるライラックの香りにつつまれた北海道ならではの季語なのです。

監修:せんねん灸

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