12月という月

雪 舞う

師走 朧月 果ての月 冬将軍

山茶花 柚子湯 虎落笛

冬の季語に「短日」とか「日短」がありますが、12月の声をきいてめっきり日暮れが早くなってきました。それもそのはずで冬至をひかえた今頃では、全国平均で、夏至の頃に比べると約5時間も昼が短いのです。いよいよ冬です。

観測史上、日本最高の11m82㎝の積雲記録を持つ湖国 伊吹山では、この冬、例年より12日早く11月4日に山頂は初冠雪しました。
しかし、この雪は冬のあいさつのようにすぐ消え、そして11月の後半には日本列島は夏日と呼ばれる25℃をこえるところが連続するなど、相変わらず気候は気ままに移行していますが、さすがに12月に声をきくといよいよ冬本番 雪の季節です。

目に入るあらゆるものを白一色におおいつくす雪は日本の四季の美しさをあらわすコトバ「雪月花」のひとつにあげられています。
四季が明確にめぐる中で生きてきた日本人は、自然の動きに心を動かし、コトバを紡いできました。
春の花、秋の月、そして冬の雪

そのいずれもが時の流れの中で輝き、そして消滅し、めぐり来る季節に再びよびがえるいのちに希望を託してきたのです。
いつしか空には冬雲がはり出しています。凍雲と呼ばれ、又 鉛のようにと呼ばれる冬雲が間もなく雪を運んできそうです。

12月の冷え

冬の気温低下で皮膚が寒さを感じると、脳の体温中枢は「熱をつくり出すはたらき」を高め、熱をムダに放散しないよう皮膚の血管を引きしめます。
冷え症の方は「熱をつくり出すはたらき」が弱く、引きしめばかりがはたらいて冷えを感じてしまいます。

■カラダを温めるはたらきを「陽気(ようき)」と言います。
私たちはカラダを動かすことによって、熱をつくります。
これは、スポーツのように「運動をする」というよりも、呼吸により酸素と二酸化炭素を交換する肺のはたらき、全身へ血液を送り出す心臓のはたらきなど、生命を維持するために内臓や器官が動き、はたらくことによって熱をつくり出しています。

空気を深く吸って、深く吐けば、呼吸筋(呼吸をするための筋肉)が大きく動き熱が発生します。ごはんを食べると胃や腸が動き、熱が発生します。
このように内蔵が動き、はたらくことによって熱がつくられ、つくられた熱は血液によって全身に運ばれ、カラダを温めて、一定の体温を保っています。
東洋医学ではカラダは「陽気(ようき)」によって温められていると考えます。

■「陽気」はカラダを守ります。
皮膚や粘膜は外からの気温・気圧の変化、光刺激(紫外線)、物理的な刺激のクッションとなり、異物や病原体、ウイルスなどをカラダの中へ入れないバリアの役割があります。
このバリアを支えているのも「陽気」であり、皮膚、粘膜の良好な血行とうるおいを維持しています。

「陽気」が少なくなると、皮膚、粘膜のバリア機能が低下し、カラダの抵抗力が低下して、病気にかかりやすくなります。
また「陽気」をつくる力が低下してくると、精神的に不安定になりやすく、とくに「恐れ」「驚き」を強く感じるようになります。
冬は日照時間が短く、寒空を見るだけでも気持ちが落ち込みやすいので、「陽気」をつくるはたらきを高めることが大切です。

■「陽気」を高める
12月~2月にかけては気温の低下のため、「陽気」のはたらきを活発にして、体温中枢による「熱をつくり出すはたらき」を高めましょう。
冬はカラダから熱が逃げないよう防寒をしますので、「火を使わないお灸」で体幹部のツボもあわせて温めます。
お灸をしていると血液の流れ、めぐりが良くなるので、寒さで筋肉がひきつったり、関節が固まったりすることがなくなります。
お灸で「陽気」を高めたら、みずからカラダを動かしてさらに「陽気」をつくり高めましょう。

「陽気」をつくるはたらきを高めるおすすめのツボは「腎兪(じんゆ)」と「太渓(たいけい)」です。

■12月の冷え症対策
①熱をつくる力を高めよう!
②皮膚粘膜のバリア機能を高めよう!
③熱を逃さないようしっかり防寒しよう!

12月の「冷え」のツボ

  • 魚際(ぎょさい)
    「陽気」をつくるはたらきを助け、バリア機能を高めます。
    症状:頭痛、のぼせ、ほてり、せき、のどの痛み、背中の痛み、親指の腱鞘炎など

    [ツボのとり方]
    親指のつけ根から手首までのふくらみの中、指のひっかかりを感じるところです。または、親指のつけ根と手くび側のふくらみのまんなか。

    魚際(ぎょさい)の場所 動画をみる

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    せんねん灸レギュラーきゅう 伊吹
    せんねん灸レギュラーきゅう 伊吹

    魚際のツボは、比較的温熱を感じやすいツボですが、気温の低いこの季節、冷たい手にはいつもより少し温熱の高いお灸がおすすめ。

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  • 湧泉(ゆうせん)
    「陽気」をつくり、カラダを温めます。
    症状:下肢の冷え、頭痛、めまい、せき、のどの痛みなど
     

    [ツボのとり方]
    足でグーをした時、足裏でいちばんへこんでいるところが湧泉です。足裏を3等分して約3分の1のところです。             

    湧泉(ゆうせん)の場所 動画をみる

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    せんねん灸の奇跡 ソフト灸
    せんねん灸の奇跡 ソフト灸

    冷たい足を温めるには、もぐさを炭化した温熱時間が長い「せんねん灸の奇跡」がおすすめです。その上、煙も出ないので温かい室内で気軽に使え、せき・のどの痛みがある場合も使いやすいお灸です。

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  • 大椎(だいつい)
    「陽気」をカラダ全体へ行き渡らせます。
    症状:冷え、頭痛、めまい、せき、のどの痛み、くび・肩の痛み、背中の痛み、多汗、 など

    [ツボのとり方]
    頭を前に倒し首の付け根に突き出る骨を確認します。出っぱる骨の真下の骨と骨のあいだのくぼみが大椎です。

    大椎(だいつい)の場所 動画をみる
  • 次髎(じりょう)
    骨盤の動きを良くしてカラダを温めます。
    症状:冷え、月経不順、月経痛、膀胱炎、痔、背中の痛み、 など

    [ツボのとり方]
    仙骨でもっとも凹みを感じるところ。左右対称に指圧して痛気持ち良いところが次髎です。

    次髎(じりょう)の場所 動画をみる

冷え性緩和の基本のツボ

  • 熱を作る力が弱い 腎兪(じんゆ)
    カラダの熱を作る働きを高めます。
    部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。

    [ツボのとり方]
    まずヒジの高さを確認します。
    ヒジと同じ高さで背骨の両脇を親指で押して気持ちよく感じるところが腎兪です。

    腎兪の場所 動画をみる
  • 全身へ熱を行きわたらせる働きが弱い 腰陽関(こしようかん)
    くび、肩、ヒジ、手くび、背骨、股関節、ひざ、足くびなど全身の関節をゆるめます。固くなっていた関節がゆるむとともに、かたよっていた熱を全身にめぐらせます。

    [ツボのとり方]
    両手親指を腰骨のきわにあて、そのまま背骨にむかってスライドしていきます。両手親指と背骨があたったところで、背骨と背骨のあいだのへこみが腰陽関です。

    腰陽関の場所 動画をみる
  • 全身へ熱を行きわたらせる働きが弱い 太渓(たいけい)
    カラダの熱を作る働きを高めます。
    部分的に水が溜まって、むくみが増えてくるとカラダは冷えやすく温まりません。カラダの余分な水を外に出して、さらにカラダを温めます。

    [ツボのとり方]
    内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓です。

    太渓の場所 動画をみる
  • 3つのツボにおすすめ商品

    火を使わないお灸 太陽
    火を使わないお灸 太陽

    火を使わずはるだけで気持ちよい温熱効果が約3時間。
    衣服の下にはり、そのまま外出もできるので大変便利なお灸です。

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監修:せんねん灸 お灸ルーム 鍼灸師

12月の「冷え」コラム

12月の冷えコラムイラスト

足先の冷え

本格的な冬のシーズンを迎え、日頃から冷えに悩む人にとってはさらにつらい季節になりました。
なかでも「いつも足先は氷のよう」「足先がつめたく寝つけないない」などと足先の冷えを訴えるのは圧倒的に女性に多いのです。

もっと見る

冷えとり薬膳

冷え症に良い食材 鮭
OKの食材
鮭は、「気」や「血」を補い、おなかを温めて胃腸の機能を回復する食材。冷え症や貧血の方におすすめです。
鮭のたんぱく質は消化吸収がよくビタミン類や必須脂肪酸、アスタキサンチンを豊富に含んでいます
赤い色素はアスタキサンチンで強い抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に効果的。
必須脂肪酸のEPA、DHAは血液をサラサラにし血行をよくする効果があります。
アスタキサンチンは天然の鮭に含まれます。できるだけ天然のものを選びましょう。
NGの食材
  • 乳製品

    乳製品

    牛乳はカラダに水をひき留めるため、人によっては冷え、むくみの原因になります。

  • 白砂糖

    白砂糖

    むくみやすくなるため、カラダが冷えている人は砂糖のとりすぎに気をつけて。

  • 酸化コレステロールが多く含まれる食材

    酸化コレステロールが多く含まれる食材

    血を汚し、血行を悪くします。インスタントラーメンの麺、加工肉食品、長期保存の焼き菓子など。

  • 冷たい物

    冷たい物

    冷たい物(氷入りの飲み物、食べ物、ビールなど)のとりすぎは、消化器官を冷やし冷えを悪化させます。

  • ごぼう・大根

    ごぼう・大根

    ごぼうは食べすぎるとカラダを冷やします。ごぼう茶も控えめに。
    大根おろしは、食べすぎると冷えがすすみます。加熱したり、切り干し大根はOKです。

監修:薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)

冷えとりグッズ

冷えとりグッズ ネックウォーマー

ネックウォーマー

首の冷えは万病のもと
首には太い血管や神経が
通っていますが
ネックウォーマーで
首をあたためると
血のめぐりが良くなり
筋肉もほぐれて
コリもなくなります。
首をしっかりあたためて
冬を元気に
のりきりましょう。

冷え暦

  • 1月
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